殺処分を減らしたい

はじめにお伝えしたいことがあります。

私たちは、猫の保護を目的としている団体ではありません。

そのため、育てられなくなった猫のお預かりは、お断りする場合があります。 

私たちの目標は「猫の保護を必要としない社会をつくること」です。

人間が無責任に猫を増やし続ける限り、行き場のない猫の受け皿だけを設けても、必ず破綻します。

そして保健所へ行かざるを得なくなった猫たちには「殺処分」という結末が待っているのです。

私たちは不幸な猫をこれ以上増やしたくありません。

そのために人間の側が「知るべきこと」「やるべきこと」を広く伝えていきながら

生まれた猫がすべて、終生愛されて暮らせるような社会をつくる。 これが私たちのミッションです。

猫の殺処分数の現実

■ 年間1万4千頭以上の猫が「処分」される

行き場のない猫の、保健所や動物愛護センターへの持ち込みが後を絶ちません。

令和4年度の環境省データによると、殺処分されてしまった猫は全国で年間約1万4,600頭にものぼります。

うち福島県は年間1158頭を殺処分し、全国ワースト1位。東北の他県と比較しても桁違いの数字となっています。

引き取りを依頼された猫たちのうち、子猫の割合は高く、全体数の7割弱を占めています。

殺処分数も同様に、62%以上が子猫という現実です。

■ 収容後の猫たちは

福島県動物愛護センターによれば、センターの収容スペースには限界があるため、収容後、期間を開けずに処分せざるを得ない場合もあるとのこと。

殺処分の方法は、離乳前の子猫と負傷している個体は薬剤で安楽死。それ以外は炭酸ガス(二酸化炭素)を使っての処分、つまり窒息死です。

福島県の猫の殺処分数が多い背景としては、避妊・去勢手術をしないことや野良猫への無責任な餌付け、放し飼いなどが挙げられます。

「猫の繁殖力がいかに強いか」が知られていないことも、原因として考えられます。